2012/07/07

フタリボシのミックスやってみた



久々の更新。ご無沙汰してます。なぽさんです。
えー、先日これを歌った白猫お嬢氏から連絡があり、ミックスをやって欲しい、と。
しかもその話を受けたのが今週の火曜。納期は7/7。つまり今日。
さらに録音データが出そろったのが水曜。都合4日でミックスを完了させてくれ、ということである。
突貫作業だよ!!

内部事情を多少話しますと、まずデータをもらった時点でデータをチェックしたところ見事ピーク振り切って割れてる。なので割れてないデータを要求してそれをもらう。さすがに割れてしまった音はごまかせない。
そして2つの録音は一般的なスタジオ録音で二人まとめて録ったのではなく、相互に合わせながら歌って録ったものではない完全に独立した録音。双方のテンポ感が前に行くタイプと後ろに行くタイプで見事に逆だったのでうまいこと合わせて聞こえるように調整するのにだいぶ苦労した、という。当然相互別々に録ってるからお互いの音量差なんて確認もできないし、それもこっちで調整してやる必要がある。さらに、聞いてもらえると分かるのだけど、マイクとの距離感が見事に二人で違うのでこれどうやってごまかそうかなーとか考えてた次第。
ボーカルについてはコンプの使い方もよくわからなかったので普段の某オケ向け音源編集に使うセッティングを流用。で、先述のマイクとの距離感をごまかそうという意図の基、二人でリバーブのかけ方を変えてたりする。リバーブをいじるにしても、双方で残響時間を同じように調整しつつ、距離感の差を詰めるにはどうしたらいいか、で結構試行錯誤。音量についても、カラオケ音源、ボーカル、どっちが潰れてもまずいし、メロディとハモりの音量バランスもメロディを前面に出しつつ、ハモりも埋もれないようにする。

というわけで、これらを意識しつつ水曜夜と木曜午後を使ってミキシング作業。そのままVer 1.0を提出するも、金曜日にチェックかけてマイクとの距離感にだいぶ違和感を感じたので、修正してRev.Bを再提出。で、動画編集をジェシカに任せて仕事完了。
納期間に合った。

さて、機材の話に移ると、アンプはONKYO A-973、スピーカーはYAMAHA NS-10M、イヤホンはSONY MDR-EX800ST、MDR-EX90SL、ヘッドホンにAKG K242HDを使用した。サウンドカードはCreative X-Fi Titanium。
YAMAHA NS-10Mといえばテンモニの名でも知られるスタジオモニタースピーカーのスタンダードである。賛否両論はあるが。
しかし、このスピーカー、スタジオモニターのスタンダードと言われる理由が分かった気がする。大出力で鳴らしてやるとかなり細かいところまでしっかり再現してくるのである。両者のレコーディングにおけるマイクとの距離感による差異をものの見事に見せつけてくれた。おかげで再修正を行えたのだが。
ちなみにミックスの作業中のほとんどはEX800STを使用。解像度・分解能の高さがかなりのレベルなのでこの手の音響制作では頼りになる。
90SLとK242HDはミックス完了後のバランスチェックに。

そんなわけで、俺の初ミックス動画となりました。お聞きいただければ幸いでございまする。





0 件のコメント:

コメントを投稿